Goophone i7 Plus レビューとか分解とか

初めまして。今回Goophone i7 Plusのレビューを書かせていただく端月です。

iPhoneのフェイク端末として再現度の高さから有名(?)になってきたgoophone。
今では様々な中国製のiPhone偽物が”goophone”を謳って販売されています。

そんな中、今回はGoophoneの元祖販売サイトであるgoophoneshops.comからGoophone i7 Plusの3Gモデルと4Gモデルを購入してみました。

メインは”Goophone i7 Plus”のレビューですが、
去年同じく購入した”Goophone i6s Plus”にも少し触れたいと思います。

1.Goophoneってなに?

この記事を見ている時点でおそらくよくご存知かとは思いますが…
goophoneシリーズは中国製のiPhoneのフェイク(偽物)で特徴は以下の通り。
・外見はiPhoneと見分けが付かないくらい似ている
・中身はAndroidなのに、UIやアプリまで徹底的にiPhoneに似せている
・毎年新作のiPhoneが発売される前に販売が始まる
・iPhoneと比べると圧倒的安さ(1万円台~)
似せようという頑張りが面白い変態端末ですが、
何と言っても話のネタとしては最高の端末です。

UIもまるでiPhone
中身はAndroidなので好きなランチャーも使えます

2.goophoneshops.comで買う

元祖goophone製造・販売サイトのgoophoneshops.comから
Goophone i7 Plusの3Gモデルと4G(LTE)モデルを購入。
去年はここでGoophone i6s Plusの4Gモデルを買いました。

goophoneshops.comの販売画面
4Gモデルは3Gモデルより値段が高いですが、LTEが使えるだけでなくCPUの性能や画面の解像度も良くなります。

中国の通販サイトですので以下の点には注意。

・クレカが不正利用されることがある(Vプリカ等の安全策をとる)
・違う商品が届くことも(頼んだのより良いモデルが届くことも)
・商品が発送されなかったり届かないトラブルも
特に違うモデルが届いたり違う色が来ることは既に経験しているので、その辺は柔軟に対応しましょう。

2.外箱&本体チェック

箱もそっくり似せてあります。
外箱
開封

Designed by Apple in California (大嘘)

内容物はこんな感じ。イヤホン、ケーブル、充電器が付属。

イヤホンはi6sの時と同じニセモノの使い回しですね…
本体背面。デュアルカメラになっています。
3Gモデルは左右のカメラ穴の大きさが同じでした。
4Gモデルは本物のiPhoneと同様に左が少し大きくなっています。(写真は3Gモデル)
ちなみにカメラ横の穴はマイクではなくリセットボタンです
爪楊枝とかシャーペンの先でポチッと押します。
文鎮化した時にこれを活用して復活できたという逸話があったりなかったり。
表面はこちら。デフォルトで保護フィルムが貼ってあります。
ホームボタンはi6sの物理式から変わり、タッチセンサーになっていました。
残念ながら感圧式ではないようです。
iPhoneのように触れた時のカチッという反応はありませんが、バイブレーションがブルッと一瞬震えます。頑張って再現しようとしたのはわかります。
底面&側面も本物と一緒です。
底面
側面(音量&ミュートスイッチ)
側面(SIM挿入口&電源ボタン)
ちなみにgoophone i6sの箱&本体はこんな感じでした。
こちらもクオリティ高いです。一緒についてきたケース&フィルム装着しています。
なお、i6sは在庫が余っているせいか現在でも購入可能。

3.付属品チェック

付属品はイヤホン、ケーブル、充電器。
イヤホンは、まさかの有線です。
本体にイヤホンジャックも変換ケーブルもないため、使えません。
当然Apple純正品ではなくフリマアプリとかでよく見かける中国産の偽物です。
音質は100円ショップのイヤホンだと思えば良いレベルでした。
ちなみにコントロール部分はiOS用に作られているので、本物のiPhoneやiPadに挿せば音量と再生・停止コントロールが可能。
充電器&ケーブルも偽物ですが、充電器は細かい所まで似せてあります。
普通の出力5V1Aの充電器として使えます。ケーブルでは本物のiPhoneも充電可能。

4.UI&アプリチェック

相変わらずUIやアプリはよく似せて作られているのでざっと紹介します。
・起動時のロゴ

・初期ロック画面&ホーム画面
・横向きにも対応

・通知センターとコントロールセンター
 一部のボタン(AirDropとか)はフェイク。
・ホームボタン2度押しでタスク管理の画面、長押しでボイスコントロール
 試しにPlay a songと言ったらちゃんと音楽アプリが開きました。
・設定画面もiOS風に再現
 
・TouchIDを設定してみると

ちゃんと個人の指紋で認識しました。

  
以下、ホーム画面にあるアプリを片っ端から試してみます。
・メールアプリ
 gmailアカウントで設定したら普通に使えました。
・ダイヤル画面&カレンダー
 SIMを挿せば普通に通話可能。カレンダーは本家そっくり。
・カメラ&フォト
 UIはそっくりでも画質はよくないのであしからず。
 
・マップ&時計
 マップはgoogle mapが開く。時計は本家そっくり。
・天気&株
 天気はYahoo天気、株はYahooファイナンスの情報が表示される模様。
 
・ミュージック
 ストレージに曲を入れておけば再生できます。右は再生中のロック画面。
 
・ノート&リマインダー
 本家と同じ感じで使えます。
・iBook&AppStore
 iBookには2冊電子書籍が入っていて読めます。追加できるかは不明。
 AppStoreはうまいことUIを似せてありました。
・電卓&コンパス
 本家にとてもよく似ています。コンパスの精度はいまいち。
 
・ボイスメモ&ヘルスアプリ
 ボイスメモも本家そっくりで普通に使えます。ヘルスは動くのか不明。
 
・PodCasts&Watch
 PodCastsはi6sまではFMラジオが聴けるアプリでしたが、
 イヤホンを挿さないと使えないため使用できません…
 Watchは画面だけ似せたアプリ。iWatchが使える訳ではありません。
 
・Tips&ウォレット
 両方とも画面だけ似せて作ったアプリで実際には使用できません。
 
・HOME&iPhoneを探す
 HOMEも実際には使えないようです。iPhoneを探すはこの画面から進みません。
 
なかなか手の込んだそっくりアプリもたくさんありました。
これらのアプリを使わなくとも、googlePlayから好きなAndroidアプリや
ランチャーをダウンロードして使うこともできます。
 
なお、実用化するためのメモとして、goophoneの日本語化は
Morelocal2というアプリとAdbコマンドを使って可能です。
日本語化ができたらgoogle日本語入力などを入れて入力手段を確保しましょう。
 

5.中身チェック(分解)

Goophone i7 (3Gモデル)を開けてみました。
i6sはディスプレイ側を開ければ基盤が見えたのですが、
i7は背面をパカッと開けると基盤が出てきました。
電池は1600mAらしい。
何より気になっていたのがデュアルカメラ。
どちらかはフェイクだろうと思っていましたが…
右側がフェイクでした。同じ部品が両面テープでくっつけてありました。
ちなみにその横の黒いテープの部分にリセットボタンがあります。
スマホのCPUではお馴染みMediaTek社のMT6580のようです。
ちなみに基盤のディスプレイ側にはmicroSDカードスロットがあります。
ここにmicroSDを挿せば外部ストレージとして使えます。
(分解には多大なリスクが伴うのであまりお勧めはできません。)

6.まとめ

Goophoneは最近の安くて性能の良い中華スマホ等に比べると、値段のわりに性能は低く、コスパが良いとは思えません。しかし、見た目のインパクトだけはすごいので、特にガジェット好きな人に見せると盛り上がります。話のネタとしてはとても優秀な端末です。
実際にしばらくメイン端末として使ってみると、3Gモデルは性能が低く動きがモッサリしたり、フリーズしたりとなかなか使いづらく感じました。
後から購入した4Gモデルもお世辞にも性能が良いとは言えませんが、3Gモデルに比べるとだいぶぬるぬる動きますし、3Dのゲームなどハードな使い方をしなければ普通にAndroidスマホとして使えそうな感じがしました。
個人的にはネタとして買うだけなら3Gモデル、スマホとしてある程度使いたいなら4Gモデルをおすすめします。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
少しでも興味を持っていただければ幸いです。

One Reply to “Goophone i7 Plus レビューとか分解とか”

  1. 咲夜

    4Gモデルを購入したのですが、
    YモバイルのSIMを刺してAPNsを
    保存しても、自動で出るソフトバンクのAPNになっていて
    APNの切り替えも出来なくてネットが出来ません(泣)
    何か良い方法ご存じないでしょうか?
    アンテナに4Gマークは出ていますが、
    そもそもネットワークモードも2G/3G か3Gしか選べません

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